年間の楽曲10選をまとめる風習、数年前からありますし各オタクの熱い意思表示を見ているのは大好きなんですけど、自分でやったことってないんですよね。
それは「狂ったように同じアーティストの同じ曲ばかりを聴いている」タイプのオタクに生まれ落ちてしまったために、年間で数えてみても心を揺さぶられるほどの楽曲に出会えるだけ多方面の音楽に手を伸ばし耳を傾けることをしていないからでして。
一生同じ楽曲を聴いているので流行りに疎すぎてこれまで触れてこなかったアーティストにも手を出してみようと思って数ヶ月が経っている。1から新しいものに手を出すのは意外と気力がいる。
— くぅてょ (@kuh_10) 2020年4月21日
こんなんだから普段聴かないアーティストのことを知らなすぎて、King Gnuの『白日』、つい最近まで『白目(しろめ)』だと思ってましたからね。(オタク特有の空目)(ガチの白目)
でも音楽になるとやっぱり皆案外色んなアーティストをかじっているんだなと思うわけで、少しはアンテナを高くしてみようとしていた2020年でした。
結果的にはコアな音楽に触れるでもなく、特段マニアックな嗜好に目覚めるわけでもなく、例年より少しばかり興味のある楽曲への嗅覚に正直になってみただけだったので、見る人が見たらつまらない選定だろうとは思いつつせっかくだから形として残しておこうじゃないのという、そういうアレ。別にブログを更新するネタにちょうど良いからとかじゃないですホントにまじで。
僕の見る世界、君の見る世界 - 楠木ともり
作詞:楠木ともり
< 車窓から覗く 君が、眩しい>
透明感がありながら力強さを感じられる声もそうなのだけれど世界観の広げ方が素敵。
タイトルの「僕の見る世界」と「君の見る世界」は「車窓の中の君」と「車窓の外の僕」を指していますが、その矢印は一方通行。さらには異なる時間を生きているようなもどかしさを歌詞がそれとなく匂わせます。
切なさは拭えないけれど楽曲全体を爽やかにそして彩るように歌い上げる感性は今後も楽しみです。
最終宣告 - まふまふ
作詞・作曲・編曲:まふまふ
< 最終宣告だ 君は言い残した 生きると言え >
1度きりの人生を謳歌し、生き抜いていけと力強く歌い上げます。楽曲提供もする彼は多才だなと感心するばかりですが、なんと言っても高音の心地良さはこの曲でも存分に発揮されています。
ボカロとかかじってた人にはザックザク刺さるのではないでしょうか。どこか懐かしさすら感じる曲調にも感じられて、歌詞の強さとのギャップがまた愉快。
AS ONE - UVERworld
作詞・作曲:TAKUYA∞
編曲:UVERworld、平出悟
< 陰と陽も そう極と実 善悪も産まれは同じ >
電子音や洋楽の流行りのテイストなどを盛り込むことも増えてきた彼らですが、根本にはロックがしっかりあって、この曲もそれを外さない力強さがある。ダークでシリアスなワードも点在しますが、それらを吹き飛ばすかのようなアンサンブルは爽快。
フルで聴くと、タイアップとなった映画『仮面病棟』の予告で初めて聴いた時とは違う印象で、「UVERworldはフルを聴くまでイメージを固定するな。」という先祖代々の言い伝えの通りでした。癖強バンドの2020年唯一のリリース楽曲は聴けば聴くほど癖になり、底なし沼にほら底があったとさ。
青すぎる空 - the peggies
作詞・作曲:北澤ゆうほ
< この青すぎる空が 僕には似合わないなんて思っていた >
若さ!青さ!甘酸っぱさ!そんな青春らしさが溢れている楽曲。1度聴いただけでストレートで熱を帯びたメッセージに身も心も、いや耳も心も持っていかれました。
誰もが抱く苦悩や葛藤から逃げるのではなく、立ち向かっていく勇気をくれる楽曲の真っ直ぐさがとにかく眩しくて。あなたが主人公なのだと言い聞かせるのではなく、あなたも主人公になれるのだとエールを送ってくれる、そんな青春を思い出させてくれる1曲です。
オタクなら冴えカノのOPを選ばんかい!wという声が聞こえないこともない。
アンチテーゼ - 夏川椎菜
作詞・作曲・編曲:すりぃ
< その感情制限解けるまで無駄に無駄に吠えるんだろ >
夏川さん、音作りに動画制作にクリエイティブにおいて器用だと思っていますけど、その勢いは衰えず舌を巻くばかりですよ。昨年多くのオタクの耳を我がものにした『ステテクレバー』がありながら、それは序章でしたと言わんばかりの楽曲展開。
この楽曲も人間臭さがダダ漏れですけど、きっと多くの人が共感する荒っぽさが逆に心地良さを生んでいて。加えて彼女自身、提供された楽曲への理解と自身に融合させていくような感性が抜群ですし、それをメロディーで刺される感覚に思わず震えます。
好きだよ、好き。 - DIALOGUE+
作詞・作曲:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
編曲:佐藤順一(fhána)
< 君が僕を嫌いになる時は 僕が夢を捨ててしまう時だ >
大変失礼なのですがグループのことはほぼ知識としてない中で関わる制作陣に釣られてホイホイと聴いてみたら、それはもう躊躇なくこちら側を取り込もうとしてくる。
グループメンバーを知らずともバックグラウンドを想像し勝手に浸らせてくれるほどには、しっとりとした中に確かなメッセージを感じられるんですよね。
これ、自分がDIALOGUE+のオタクだったらライブ中「ねぇ 好きだよ、好き」のところで崩れ落ちそうだけど、みんな大丈夫?
突破口 - SUPER BEAVER
作詞・作曲:柳沢亮太
編曲:SUPER BEAVER
< 正々堂々「今」と今向き合って 堪能するよ現実 酸いも甘いも全部 >
疾走感とキャッチーな歌詞の『ハイキュー!! TO THE TOP』が絶妙にマッチしていて引き込まれました。澄んだ歌声なのにスポ根らしい真っ直ぐな熱さがあり、アニメーションと相まってワクワク感をこれでもかと煽ってくる。
アニメでも舞台は春高に移っており、全国の猛者と戦う「今」と向き合う本気が示されているのもポイントが高いんですよね。歌詞の所々に烏野高校のメンバーの貪欲な姿勢が顔を覗かせている。
23時の春雷少女 - 鬼頭明里
作詞・作曲:田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
< 証明は終わり、これが恋だった。 >
「田淵曲へのハードルを課すオタク」は一定数いると思うけれど、この楽曲はひとつの物語としての出来が凄まじい。
23時という時間設定、歌い上げていくほどに日付変更が近づく焦燥、そんなシンデレラストーリーでありながらも刹那的な感情を春雷という言葉で表現する田淵ワールドいい加減にしろ。
メロディーラインも言うまでもなくて、ラスサビのベースの走り方はもはやクスリです。
Blowing - NiL
作詞:ミズノゲンキ
作曲・編曲:睦月周平
< Burn into one how I just should be >
劇場版『BURN THE WITCH』のエンディングテーマで、作品に寄り添い世界観を見事に表現しています。
久保帯人先生の要望であった、オシャレさを核とした上で、作中に登場するニニーがアイドルだという設定もあり彼女が歌っているように感じられるアーティストが選ばれました。
活発なタイプであるニニーも歌唱時には魔女とは別の顔を見せてくれるのだろうと勝手に想像させてくれる懐の大きさ。ありがてぇ〜〜〜!!!
僕らは今 - 水瀬いのり
作詞:岩里祐穂
作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
< 誰一人ひとりじゃない 誰一人欠けても決して生まれない >
今年よく楽曲を聴いたアーティストのひとりが彼女なんですけど、曲によって全然違った表情を見せてくれて、追いかけていて楽しさがありますよね。
声優としての演技も好きですけど、このみずみずしさが歌声となるとこれほど響くんだなと。
あと、このいかにもライブのラストに歌いますよ!みたいな感じが逆に良い。追ってMVも公開されていましたけど、このご時世ということもあり大きな意味を持つ楽曲になったのではないでしょうか。
以上、2020年の楽曲10選でした。
アニメを観る数が減っている上にカバー出来ていないジャンルもあるけれど、どれも好きな楽曲。
それでは!!
最後に!!!!
今年最も聴いていた楽曲についての発表です!!!!!!!!
再生回数が最も多かった楽曲は…!!!!!!!!!!!!!!
最も再生した曲!!!!!!!!!!!!!!
stay on!!!!!!!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
2019年の曲!!!!!!!!!!!!!!