やっていきます2021年楽曲10選。
ライブに行ける機会は減っているものの、自宅で過ごす時間は引き続き多く、またそれに伴いアニメコンテンツに触れることも多々あるので、アニメ起用の楽曲が多くなりました。
2021年1月〜12月リリースの楽曲から選定し、1アーティスト/コンテンツまでとします。
最後までお付き合い下さい。
wi(l)d-screen baroque/大場なな(CV:小泉萌香)
【作詞】中村彼方 【作曲・編曲】三好啓太
<歌って踊って奪い合いましょう>
『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』より。もうイントロから世紀末。その瞬間からレヴューが始まり一気に引き込まれて、そして気付いたら大場ななに魅せられている…そんな感覚。
サウンドが軽快でありながら非常に緻密な作りで聴き惚れてしまうわけですが、劇中の展開も相まって尋常ではない没入感に膝を打ちます。
in case.../BiSH
【作詞】JxSxK 【作曲】松隈ケンタ
<そうわかってるそうさわかってるけど 立ち向かう用意をしよう>
アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』のOPに起用されているのですが、激しいギターサウンドと力強い歌声が作品の世界観にもよく合います。
ゴジラという未知の存在や抗えない未来を解明し立ち向かおうとする人類の葛藤を、共に覆そうというパワーを感じさせるのが素晴らしい。
作り込まれたサウンドも一度聴けば耳に残り、音だけでいかに引き込まれているかということにも気付かされるんですよ。
GIRI-GIRI borderless world/LizNoir
【作詞・作曲・編曲】Q-MHz
<心はウソの中じゃ 息ができなくなるよ>
『IDOLY PRIDE』において、LizNoirとして作品に携わるスフィアの面々の力量が思う存分発揮されている本楽曲。
流れるような音の礫と掛け合いが非常に気持ち良く、今最もライブで聴きたい楽曲と言っても過言ではありません。
作中におけるライバル的な立ち位置として登場するLizNoirのポジションに納得感をもたらす1曲だと思います。
おもいでしりとり/DIALOGUE+
【作詞・作曲】田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN) 【編曲】睦月周平
<言葉を繋いで答えになれ やっと言えるんだ>
韻の踏み方や言葉選びに作り手の“らしさ”を感じるこの楽曲はアニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』のOP。
どうにも耳に残り頭の中でループしてしまうような印象で、田淵智也の上手さにやられたような感覚が強いです。
神或アルゴリズム(feat.りりあ。)/オーイシマサヨシ
【作詞・作曲】大石昌良
オーイシマサヨシ原案・プロデュースを手掛けたプロジェクトのデュエットソング。オーイシマサヨシの伸びやかな声量にりりあ。の優しくエモーショナルな歌声が交わって聴き応えのある1曲に仕上がっています。
「バズらせることを意識した楽曲」と本人が言っている通り、これまで流行った楽曲のメロディをインスパイアしたような印象も受けますね。逆に言えばスルメ曲とも言えるので、ハマる人にはとことん刺さるのではないでしょうか。
NAMELY/UVERworld
【作詞】TAKUYA∞ 【作曲】彰・Yuzuru Kusugo・Satoshi Shibayama
<運命が目を離してる隙に あともう少しだけ>
UVERworldとして『七つの大罪』に携わる2曲目の楽曲は、普段から一緒にいることのありがたさや愛しさを込めた切ないバラード調のものとなりました。
彼らとしては珍しくメンバー以外の面々も作曲にクレジットされていますが、リリースに至ることも納得の素敵なサウンド。そして言葉選びの美しい詞。僕の中でどちらもバチンと嵌った1曲でした。
私のSymphony/Liella!
【作詞】宮嶋淳子 【作曲】高木誠司・高慶“CO.K”卓史
<ちっぽけな昨日までの私じゃない 奏で始めたんだ 夢を>
CD収録限定楽曲なのですが、アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』の劇中歌として、主人公・澁谷かのんのターニングポイントを彩った1曲。
夢に向かって足踏みをする人に希望を与えるそんな歌詞はキャラクター達に留まらずキャスト陣の境遇にもリンクしていて、いつ聴いたって心を打ちます。
曲調は明るくも涙を誘うような、そんなずるい楽曲です。
ユメヲカケル!/スペシャルウィーク(CV.和氣あず未)、サイレンススズカ(CV.高野麻里佳)、トウカイテイオー(CV.Machico)、ウオッカ(CV.大橋彩香)、ダイワスカーレット(CV.木村千咲)、ゴールドシップ(CV.上田 瞳)、メジロマックイーン(CV.大西沙織)
【作詞】マイクスギヤマ 【作曲・編曲】東大路憲太
<キミと夢をかけるよ いつまでも希望とともに>
2021年は本当に凄かったですね、ウマ娘。疾走感溢れキャラクターの生き様を最大限サウンドに落とし込んだかのようなアップテンポは、聴いていて気持ち良いです。
アニメのOPの躍動感と共に浴びるのも良いですが、テレビサイズでは入らない箇所でのパート分けも気分を底上げされるような愉快さがあって、どこまでも素晴らしいと思います。
一途/King Gnu
【作詞・作曲】Daiki Tsuneta 【編曲】King Gnu
<一途に愛します 永久なんて必要は無いの>
『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌ということで、当初は流行りのコンテンツに流行りのアーティスト起用…いいじゃないかと思っていた矢先。そういった大人の都合なんかとっぱらったって、「売れるものには理由があるんだ」と納得させられる楽曲でした。
イントロからもうサビ。最初から全部まで全部サビです。この世の快楽を全て詰め込んだかのような刺激を耳からぶち込まれたかのような感覚に、耳がイキました。
それでいて歌詞の随所には乙骨憂太そのものが書き殴られていて、圧倒されました。これが才能ってやつなんだな。
Life is サイダー/アネモネリア
【作詞】宮嶋淳子 【作曲】秋葉広大 【編曲】小松一也
<キズつける言葉も 真っ黒な気持ちも 泡になって消えるの>
『ワンダーエッグ・プライオリティ』EDのこの楽曲…アニメを観た人は分かると思いますが、結構重い作品じゃないですか。
それでいてこのエンディングで「色々な出来事がサイダーの泡のように消える。」「しんどいこともあるけど、そんなサイダーも味わえ。」なんて具合で歌い上げられるんですよ。正直めちゃくちゃキツイ。
しかもそれらを色々な出来事が待ち受けるキャラクターを演じるキャスト陣で歌うんですよね。だから余計にしんどいわけなんですけど、故に目を(耳を)背けられないなと謎の正義感にも襲われて、ちゃんと向き合いたいと思わされる楽曲なんですよ。
以上、私的2021年楽曲10選でした。
それでは最後に殿堂入り楽曲を紹介してお別れです。
メッセージ性の強さや本人達のライブでの圧倒的な入れ込みようを見ると、これは別枠にせざるを得ませんでした。
来年もよろしくお願いいたします。