色々と自粛ムードの中で、家で時間を持て余したり、やりたいことが出来ずにストレスを感じる人も多いと思うんですよ。
逆に普段やらないことや、後回しにしていたことに手をつけてみようかななんて思ったりもするんですけど、最近はもっぱら自宅で映画を観ることが多くなっています。
こんな時だからこそ笑って過ごせたらいいですよねということで、おすすめしたいコメディ映画を10作品ご紹介。
賞レースでは社会派作品が多かったりもしますが、果たしてそういう作品だけが高尚で良い映画なのかというとそうではないですし、肩肘張らずに映画を観たい時だってありますよね。それこそ、今だからこそ笑いたいこともあるでしょうから。
とここまで書いておいて、結構下ネタ満載だったりブラックジョークのオンパレードみたいな作品もわりとあるので、高尚とは程遠かったことに気付く。あまりにも遠すぎる。日本とブラジル。
そんなブラジル映画達、基本的には『Netflix』や『Amazonプライムビデオ』などの動画配信サービスで鑑賞できるかと思いますが、時期によっては配信していないなどあればすみません。
それでは、どうぞ!
イエスマン
コメディといえば!という印象を持つ人も多いであろうジム・キャリー主演作としてご紹介。
何事にも「ノー」と答えてきた全てに「イエス」と答えることで大きく変わっていく男の人生を描いていく。
ジム・キャリー主演作って昔はよくテレビでやってたりしましたけど、最近はさっぱりですよね。彼の作品全てを観たわけでありませんが、今観てもやっぱり面白い、唯一無二のコミカルさがあります。
ジム・キャリーの顔芸やセリフまわしが冴え渡りコミカルな作風でありながらも物語としてもしっかりとしていて、ただ笑いたいと思って観てみると、それ以上に「前向きな姿勢や何事にも通ずるひたむきさを大切にしよう」と思わせてくれる作品です。
ダーティ・グランパ
挙式を控えた真面目すぎる孫と妻を亡くしたばかりの自由奔放な祖父が織り成す痛快なバディムービー。
2人が旅行に出かけた先でやりたい放題にかます。祖父は長年連れ添った妻を亡くしたばかりだというのに独身生活を謳歌し始め、真面目な孫を旅先で何かと巻き込む。かなり低俗、でもそれをロバート・デ・ニーロとザック・エフロンがやってるって面白すぎませんか?この俳優らがこの作品を受けた、それをどう思うかで作品を楽しめるかが変わるかもしれません。
ロバート・デ・ニーロ演じる祖父がとにかく無茶苦茶で、マフィアとして冷徹に人々を惨殺しているイメージが強いとそのギャップにやられることでしょう。
掛け合いのテンポが良く、終始笑えます。
ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
友人の結婚を祝うためにラスベガスでパーティーをする独身男性4人。翌日、二日酔いに見舞われながら目を覚ますと花婿が消えており、彼を探す過程で昨晩一体何が起きていたのかが徐々に分かってくる・・・。
後先考えないテンションで浴びるほど酒を飲んだりドラッグ吸いまくったりその勢いで女性をナンパしたり…みたいなアメリカンコメディのぶっ飛び方が好きでして、まぁ実際そういうタイプの作品ではあるものの、記憶をなくしている過去が少しずつ明らかになりながらも花婿を探す現在の2つの時間軸での出来事に笑えるため、変な小気味良さがあります。
評論家らにも認められゴールデン・グローブ賞作品賞を受賞した確かな作品。続編もあります。
本作を意識したであろう作品も多く、コメディ映画の金字塔となりつつあるのかなと思ったりもします。
真夜中のパリでヒャッハー!
社長の子供の子守りを頼まれた男が仲間たちと巻き起こすドタバタ劇。それらをハンディカメラでの撮影として展開するフランス映画です。
子守り中に仲間たちが押しかけてパーティーに発展してしまい、朝起きると社長の子供がいなくなっている、フランス版「ハングオーバー!」ともいえる本作はフランスで大ヒットしたことで世界中で上映され、続編も制作されました。
作中、一体何が起こっていたのかが明らかになる清々しさ。しかもそれらの出来事がいちいちぶっ飛んでる。
「ハングオーバー!」が合う人にはこちらもきっと気に入るはず。
なんちゃって家族
メキシコからアメリカへと麻薬を運ぶことになった男が、他人と家族を偽装して運び屋をするロードムービー。
麻薬を扱うシリアスさと、それを家族旅行を装いながらかいくぐろうとするコミカルさ。
しかも他人同士の彼らは「冴えない麻薬密売人」「ストリッパー」「童貞」「ホームレス」とクセのありすぎるメンツで、字面だけでもじわじわ来ませんか?何か起こる気しかしないですよね?
ジェニファー・アニストンの起用や、子供役のウィル・ポールターとエマ・ロバーツなど今後が楽しみな俳優のキャスティングなども魅力的。
ゾンビランド
ゾンビ物のコメディ映画として『ショーン・オブ・ザ・デッド』が有名ですけど、同ジャンルとして括ると個人的にはこっちが好きなので選びました。
人類の大半がゾンビと化した世界で、「生き残るためのルール」を作り実践する青年が、ゾンビがいないとされる遊園地を目指す中で出会う男や姉妹と共にサバイバルを行う。
もしこの世がゾンビに溢れたらって一度は考えたことないですか?本作はそんな時に考える対処方法をそのまま「ルール」として則っているんです。そのある種のメタ的なところが面白い。
キャストも魅力があって、『ゾンビランド』は2009年公開の映画なんですけど、続編の『ゾンビランド ダブルタップ』が昨年2019年に公開されたんですよ。
ウディ・ハレルソンやアビゲイル・ブレスリンはもとより、ジェシー・アイゼンバーグが『ソーシャル・ネットワーク(2010年)』で、エマ・ストーンが『ラ・ラ・ランド(2016年)』でそれぞれアカデミー賞にノミネートまたは受賞するなど、この10年でキャリアを積み再集結したのも、感慨深さがあります。
一見、B級ゾンビ映画臭もしますが、監督や脚本も『ヴェノム』や『デッドプール』などを手がけるなどスタッフ陣含め実力派揃いです。
テッド
テッド。可愛いですよね。このファッキンテディベアの名前です。
孤独な少年がクリスマスプレゼントに届いたテディベアと友達になれるようにという祈りが通じ、命が宿ったテッド。それ以来、2人は親友になりますが、少年は大人になっても自立の出来ないダメ男になっています。
そんなある日、恋人からテッドか自分か選べと迫られたことで、2人の関係に少しずつ変化が現れていきます。
可愛いクマさんの心温まる物語を期待してもらって付き合いたてのカップルなんかには観てもらいたいです。でも同じ期待をしているお父さんお母さんは小さなお子さんには観せないで下さい。
以下、参考画像です。
ネイバーズ
閑静な住宅街に家を買い、赤ちゃんを育てながら暮らしている夫婦。
隣の家に大学生らが引っ越してきたことで、彼らが騒がないようにとリーダー格の学生と仲良くなるも、懸念していた通り毎晩のようにパーティーが始まる。怒った夫婦と隣人の学生達が引き起こすトラブルを描くコメディ。
互いのやることなすことがエスカレートしていくのであまり真剣に観てしまうと不快感すら覚えてしまうのだけれど、続編も公開されており、本作はどこに着地していくのかが気になってしまう妙なクセを持っている。
夫婦側も学生側もあの手この手で互いに何かを仕掛けるのだけどそれがとてつもなくくだらなかったりして、そのセンスがアメリカンだよなぁとじわじわきてしまいます。
ラストベガス
マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインら大物オスカー俳優が豪華共演。
ポスターでキラキラした加工が施されていますけど、必要あります?むしろ俳優らのオーラだけで目が潰れる。
4人の中で唯一独身だったひとりが結婚することとなり、ラスベガスでバチェラー・パーティーを敢行。老いても子供の頃から変わらない彼らが夜のベガスで大騒ぎする。
小さな頃から互いを知っていながら、それぞれが結婚や子育てを経験して変わり映えのしない毎日の老後生活を送る彼らに訪れる心の変化が、コメディでありドラマチックな作風を感じさせます。
キャストがキャストなだけに、どの画もキマっているし(薬ではない)、見応えがある作品です。
天使にラブ・ソングを・・・
とある殺人現場を目撃したことからギャングに命を狙われ修道院に匿われることとなった売れない歌手が、堅苦しい雰囲気の漂う修道院を少しずつ変えていく。
修道女や院長、ギャング達に至るまで登場人物が個性的かつ魅力的で、とにかく飽きない。
コミカルなところはもちろん音楽が素晴らしくて、心を震わせるそんな感動を持ち合わせているともいえます。
やはり色褪せない名作!おぉ神よ、もったいぶって最後の紹介となったことを許したまえ。
と、以上10作品。
くだらないことに笑えたり、難しいことを考えずにいられる時間も必要だと思った時には、参考になれば嬉しいです。