10versLible

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映画、アニメ、漫画、音楽などの雑記。ファーストインプレッションを大切に。

マンガ

映画『五等分の花嫁』感想/描かれる「五つ子の呪縛」からの解放

(c)春場ねぎ・講談社/映画「五等分の花嫁」製作委員会 五つ子であることは、それが恋敵となるや否や「呪縛」になる。 映画『五等分の花嫁』の公開にあたり本作をアニメにて履修したのだけれど、話数を重ねる度にそう思わざるを得なかった。 連載最終話のタ…

『アオのハコ』で男子高校生の気持ちを取り戻したアラサーの末路

(C)三浦糀/集英社 先日、ツイッターを眺めていたらマンガの1コマらしい画像が流れてきたんですよ。ショートカットで目のぱっちりした、それはそれは可愛らしい女の子がアップになった画像が。 なんか異様に可愛くて、やけに心に残るんですよね。何のマンガ…

『BLEACH』読切版(獄頤鳴鳴篇)感想・考察/巡る物語に死神は何を想うか

『週刊少年ジャンプ』2021年36・37合併号より ついに来ました『BLEACH』読切版。 そろそろ『BURN THE WITCH』の続報が来るのではと思っていた矢先だったので、まさか『BLEACH』の方が来るとは思ってもおらず、発表から掲載までさほど日数もなかったのことも…

『BURN THE WITCH』4話感想/おとぎ話なんてクソだからこその作品タイトル

(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会 まずは当初広報されていた4話の連載終了とのことで、久保先生お疲れ様でした。 そして、4話までがSeason1となり、続く物語はSeason2以降で展開されると発表されましたね。広く深い世界観を4話で完結させ…

『BURN THE WITCH』3話感想/魔女としての在り方をどう示していくのか

(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会 短期連載も折り返して3話です。キャスト情報も続々と更新されているので、やはり4話から劇場版に繋がっていくのかなと。 3話も展開としては予想していた部分もありましたが、かなりストーリーが動いたな…

『BURN THE WITCH』2話感想/表と裏の世界の渦に相も変わらず目が離せない

(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会 部活や塾の帰りにジャンプを読んで帰るという生活は10年以上前に終えてしまったこともあってここ数年ジャンプの作品を読む際は単行本を買っていたのですが、『BURN THE WITCH』の連載開始と共に月曜日が…

『BURN THE WITCH』読切版&1話の感想/気づけばこの世界の虜になる魔法にかかっていた

(C)久保帯人/集英社・「BURN THE WITCH」製作委員会 久保帯人先生の最新作『BURN THE WITCH』の連載がついにスタートしたということで、当初予想していた長期連載ではなくあくまでも短期連載のようではありますが、かつて読みかじったあの世界観を再び堪能…

『チェンソーマン』のページをめくる手がチェンソーの如く止まらない

『チェンソーマン』が面白い。藤本タツキ先生原作の本作は週刊少年ジャンプで連載中で、「このマンガがすごい!2020」オトコ編4位に選ばれるなど今勢いのある作品だ。 タイトルは度々目にしていたこともあり、ふと思い立って1巻を手にとってみたわけだが、ペー…

井上織姫が照らす『BLEACH』の世界について

最近は普段に比べて時間に余裕があるので、漫画を読む時間が増えてまして。何度目になるか分からないのですが『BLEACH』を読み返しています。 いつだって熱を持って没頭できる漫画が自分にとっての『BLEACH』なんですけど、それにしたって井上織姫って最強じ…

『ランウェイで笑って』に感じる、夢の途中にある男女の「本気の生き方」の眩しさ

「週刊少年マガジン」2018年25号より 『ランウェイで笑って』のアニメを観てからいても立ってもいられなくなって現在発売されている原作15巻まで読み進めたところ、感情の波がどんどん押し寄せてきてエモーショナル溢れる作品に唸らされている。 原作は週刊…

『ブルーピリオド』7巻感想/これまでを振り返って立ち止まるその先に希望を感じたい

先日一気読みして感銘を受けた漫画『ブルーピリオド』の7巻が発売となったので、さっそく読んだ。そして泣いた。 やはり読ませる物語というのは山があれば谷もあるし、波が寄せては返す、そんなもので。 主人公・八虎が絵に魅せられてその世界に身を投じてか…

『ブルーピリオド』6巻までの感想/絵の世界に身を投じ情熱を燃やす若者達に魂が震える

ずっと気になっていた『ブルーピリオド』がこの度マンガ大賞2020にて大賞を受賞されたとのことでこれを機に読んでみることにしたのだけれど、ページをめくるスピードが落ちることなく最新刊6巻まで一気読みしてしまった。面白い。それはもう、圧倒的に。 マ…